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2020年8月11日(火)

吉村・大阪府知事のうがい薬発言に批判

医師会会長「科学的根拠が不足」

 大阪府の吉村洋文知事と松井一郎大阪市長(日本維新の会代表)が、4日に新型コロナウイルスに効果があるなどとして「ポビドンヨード」成分を含むうがい薬の使用を呼びかけた問題で、批判が広がっています。

 会見直後から各地の薬局に人が押しかけ、うがい薬が店頭から消えるという混乱をひき起こしました。

 日本医師会の中川俊男会長は5日、「エビデンス(科学的根拠)が不足」とその効果に疑問を提示。医療関係者から妊婦への副作用の危険が指摘されるなど、吉村氏の誤ったメッセージを社会的に是正する動きとなりました。

 ところが吉村氏は5日の会見で「誤解がある」「予防効果があるとは、ひと言も言っていない」などと開き直るばかり。行政のリーダーとして、専門家の知見を無視し、危機の中で混乱を引き起こすのは最もしてはならない間違いです。無反省の知事に最低限の判断力が疑われます。


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