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2020年8月15日(土)

高齢者の抗原検査補助

PCR拡大へ補正予算

千葉・松戸

 千葉県松戸市(本郷谷健次市長)は17日から、無症状の高齢者や高齢者施設の職員を対象に、新型コロナウイルスの抗原検査費用を1人5000円補助する事業をはじめます。無症状の高齢者らの不安の軽減を図り、「陽性者を早期に発見・対応し、感染拡大を未然に防止するため」(同市地域医療課)としています。

 65歳以上の市内在住者(約12万人)と高齢者施設職員(約1万人)の希望者に1人1回補助します。市内の10医療機関で実施。無症状のため保険診療の対象とならず、自費で1万円程度かかる検査料の半額を補助し負担を軽減します。実施期間は12月末までで予算化されたのは4万件分ですが、状況により以降も継続します。

 同市地域医療課は「簡易検査キットを使った抗原検査はPCR検査に比べ感度が劣るが30分程度で判定できるのがメリット。陽性が出れば判定を確定するため、保険診療でPCR検査をしてもらう」と話します。

 また、3人以上感染者が出た特養ホームなど居住系の高齢者施設で、行政検査や保険の検査対象にならなかった入居者や職員へのPCR検査の費用を全額市が負担します。さらに「検査可能件数拡大」へ、自動PCR検査装置などを導入した市内の医療機関に、購入費(上限1200万円)の7割を補助します。いずれも同市議会で3日、可決した補正予算に盛られたものです。

 平田きよみ日本共産党松戸市議団長の話 党市議団は市民の切実な要求を受け14回にわたって市に要望書を提出し、議会で大規模なPCR検査の実施を求めてきました。市が今回の施策に踏み切ったことは一歩前進です。市内では感染が学校などにも広がっています。今後は、抗原検査の自己負担解消と合わせ、多くの世代・職種への網羅的な検査体制の検討・実施を求めます。また医療機関、介護・福祉施設、保育園・幼稚園、学校など集団感染のリスクが高い職員等への定期的なPCR検査を強く迫っていきたい。


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