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2020年8月24日(月)

独・スペインで再拡大

感染者数、国外休暇など影響

 【ベルリン=桑野白馬】欧州各国で新型コロナウイルスの感染者が急増しています。ドイツでは22日、1日で2000人を超える感染者が確認され、感染流行のピークとされていた4月後半以来の高水準の数字となりました。

 夏季休暇中に国外で過ごした人が帰国し、感染が拡大したもようです。パーティーへの参加や家族の集まりも感染拡大の原因とされています。ドイツは今月初めから高リスク地域から帰国した人に無料の検査を義務化しています。

 2週間前から学校が再開したベルリンでは、少なくとも40校で教員や生徒の感染を確認。生徒は廊下などでマスク着用が義務付けられていますが、授業が始まれば外すことができます。専門家は授業中も教師や生徒がマスクを着用すべきだと指摘しています。

 ドイツ政府は新たな感染者数が7日間で10万人当たり50人を超えた場合に、当該地域の当局に行動制限を課すことを義務付けています。フランクフルトの隣町オッフェンバッハでは、この数字が52人となり、公共の場で集まる人数を5人までに制限するなど、行動制限措置を導入することを決定しました。

 学校再開を2週間後に控えるスペインでは、1日3000人超の感染者を確認。都市封鎖措置の解除以降、新規感染者が増加傾向にあります。

 1日で1000人を超える感染者が確認されたマドリード当局は21日、感染者が多い地域の住民に対して外出自粛を要請。強制的な行動制限は導入しないものの、警戒を強めています。同地域の学校での対面式の授業開始については、延期も検討されています。


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