2020年8月25日(火)
秋元被告、河井夫妻 即刻議員辞職を
小池書記局長が主張
日本共産党の小池晃書記局長は24日、国会内で記者会見し、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件の収賄容疑で東京地検に逮捕・起訴された衆院議員・秋元司被告(自民党を離党)が保釈中に同事件に絡む証人買収事件で再逮捕されたことへの受け止めを問われ、「即刻議員を辞職すべきだ。これは弁解の余地のない問題ではないか。国会議員たる資格を完全に欠いていると言わざるを得ない」と表明しました。
小池氏は、「安倍首相は、こういう人物を自民党の公認候補とし、内閣府副大臣などの要職にすえたわけで、総理としても、自民党総裁としても責任が問われる」と強調しました。
また小池氏は、カジノは根本的に見直すべきだと指摘。「こういう疑惑にまみれた計画であるということはいうまでもないが、新型コロナ感染拡大の中でカジノ業界は世界的にも大打撃を受けている。3密の最たるものがカジノだ。インバウンド(訪日外国人)を呼び込むという、ビジネスモデルとしても完全に破綻している」として、「政府にはカジノ推進計画の中止、撤回を求めていきたい」と語りました。
公職選挙法違反に問われている前法相の河井克行衆院議員と妻・案里参院議員の初公判が25日に行われることへの受け止めを問われた小池氏は「これも議員辞職を強く求める。同時に、安倍首相の責任は極めて重大だ。法相に任命した人物が、法を犯した疑いが濃厚になっており、また案里氏でいえば、安倍首相が自分の秘書団を送り、一方の候補者の10倍もの選挙資金を提供したという異常な肩入れをした。その人物が、公選法違反で告発されているわけで、安倍首相の責任は極めて大きいと言わざるを得ない」と指摘しました。