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2020年9月10日(木)

無症状者もPCR

静岡 富士宮市 誰でも何度でも

市民・共産党要求

 静岡県富士宮市は、新型コロナウイルス対策として、市が設ける基準を満たせば医師の問診を経ずに無症状の希望者が誰でも何度でもPCR検査を受けられるようにすると発表しました。日本共産党市議団(2人)は6月議会で、医療介護分野などを中心に積極的なPCR検査で感染拡大を防ぐよう質問していました。


 須藤秀忠市長が2日の記者会見で発表しました。開始時期は今月中旬を予定しています。3万円以上と言われる検査料のうち、市が2万~2万5千円を補助します。市は約6千万円の予算を見込んでいます。

 同市では、2日までに23人の陽性者が確認され、その多くが、感染拡大地域から帰省した感染者に由来するものでした。市民から、県外からの帰省者や出張で来る人、接触した人に検査を受けさせたいとの要望が多く寄せられていました。須藤市長は「市民の感染不安を軽減するとともに、無症状陽性者の早期発見が狙い」と説明しています。

 検査基準は、2週間以内に陽性者や濃厚接触者と接触または感染拡大地域由来の不安要素がある市民、帰省者、市内の健康・福祉・教育インフラ施設従事者および入所・転入予定者です。市に電話窓口を常設し、市職員が希望者への聞き取り調査で検査可否を判断し、医療機関を紹介する仕組みになっています。市内20余の医療機関が対応予定で、1日最大60件程度の検査を想定しています。

 日本共産党の渡辺佳正議員は「積極的なPCR検査を提案している共産党の意見と合致したもので、うれしい前進です。国の交付金が増額されればもっと検査を拡大することができます。みんなが安心して暮らし、働けるようにするために、政府が予算を出すべきです」と話しています。


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