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2020年9月27日(日)

気候変動対策急げ

世界3000カ所行動 北極圏でも

「友人・家族・世界の危機」

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(写真)「私たちの地球を守ろう」と書いたプラカードをかかげる参加者=25日、ベルリン(桑野白馬撮影)

 気候変動対策を求める若者の運動「未来のための金曜日」が呼び掛けた世界一斉行動日の25日、アジア、欧州、アフリカ、中南米など世界各地で若者たちがデモ行進しました。ロイター通信によると、北極圏を含めて3000カ所以上で取り組みがありました。新型コロナウイルス対策として集会参加人数が制限されるなか、たくさんの靴を並べて意思表示したり、SNS上に動画や写真を掲載したりしてアピール。「気候危機は人権の緊急事態」「気候危機を止めるには行動しかない」と訴えました。スウェーデンでは「未来のための金曜日」のきっかけとなった環境活動家グレタ・トゥンベリさんが「権力に就いている人々には気候変動を差し迫った危機として扱うよう求める」と発言しました。(関連記事)

ドイツの若者「未来を守れ」

 【ベルリン=桑野白馬】気候保護を求める若者たちがつくる「未来のための金曜日」は25日、ドイツ国内の400カ所でデモを行いました。大規模な金曜デモは新型コロナウイルスの感染拡大以降、初めてです。参加者はドイツをはじめ各国政府が気候変動対策で具体的な取り組みを進めるよう求めました。

 ベルリン市内のブランデンブルク門前には、「気候正義の実現を」「地球は売り物ではない」などと書いた色とりどりのプラカードを持った若者らが集結。主催者発表で約2万1000人が参加しました。

 マスクを着用し一定の距離を保つ感染対策を取った参加者は「誰のための未来? わたしたちの未来だ」と唱和し、地球温暖化を食い止めるため政治家や大企業に責任ある行動を求めました。通行人から拍手や声援も送られました。

 「大切な授業の一環」として先生と一緒に参加したノーウェル・ヤマーさん(16)は「大企業に勤める家族とも気候デモのビデオを見て議論している。気候危機を自分だけでなく友人や家族、そして世界の危機と捉え行動することが大事だ」と語りました。

 先生の許可をもらい学校を欠席して参加したレアンドロさん(13)は「地球温暖化は待ってくれない。ドイツ政府が率先して対策を実行するべきだ」と強調。ドイツ政府が7月、石炭火力発電を2038年までに全廃する法案を可決したことについて「もっと早い時期の全廃が必要だ」と話しました。


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