2020年10月2日(金)
大阪市なくすな 文化人アピール
木津川計氏ら呼びかけ
山田洋次・内田樹・わかぎゑふ氏ら202人が賛同
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大阪市を廃止・解体する「大阪都」構想の是非を問う住民投票(10月12日告示、11月1日投票)を前に、文化人や学者ら202人が賛同するアピール「なくしたらアカン大阪市」が1日、発表されました。上方芸能評論家の木津川計(きづがわ・けい)氏や元大阪城天守閣館長の渡辺武(たける)氏たちが呼びかけたものです。
賛同者は、神戸女学院大学名誉教授の内田樹(たつる)、劇作家のわかぎゑふ、文楽三味線の竹澤團七(だんしち)、絵本作家の長谷川義史(よしふみ)、元大阪市長の平松邦夫の各氏ら関西在住者だけでなく、元文部科学事務次官の前川喜平、映画監督の山田洋次、音楽家の池辺晋一郎、俳優の松尾貴史の各氏らが名前を連ねています。
この日、木津川、渡辺両氏のほか、呼びかけ人である弁護士の石田法(のり)子、大阪大学名誉教授の小野田正利、人形劇作・演出家の松本則子の各氏が大阪市で記者会見。木津川氏は「大阪市をなくすことは家の表札を外すようなもの。市を消してはいけない」と述べ、渡辺氏は「大阪の長い歴史と文化を無視して市を府に一本化してはならない」と語りました。
アピールは“大阪市は歴史と文化の町。近現代においても経済・文化・福祉などあらゆる分野で全国をけん引してきた。なくしていいはずはない”とし、「都」構想に反対し、「大阪市の存続を幅広く呼びかけたい」と訴えています。