2020年10月10日(土)
国会審議とヒアリングで菅首相の説明は破綻
学術会議問題 田村政策委員長が批判
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日本共産党の田村智子政策委員長は9日、国会内で記者会見し、日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題で、国会審議や野党合同ヒアリングの中で、菅首相の「総合的、俯瞰(ふかん)的観点」で任命を拒否したとの説明は「一切が破綻した」と述べ、「違法、違憲であることが明らかになった」と主張しました。
田村氏は、同日の野党合同ヒアリングで広渡清吾、大西隆両元会長が、縦割りの研究活動にならないよう、研究分野を横断した課題ごとの分科会をつくってきたなどの発言を紹介し、「いかに日本学術会議自身が総合的・俯瞰的な観点での活動に努力してきたかが示された」と指摘。学術会議は推薦候補の名簿に、大学研究者だけでなく、民間で業績のある研究者やジェンダー平等の視点にたった候補を入れてきたなどの説明があったと述べ、「いかなる基準で首相は選考をおこなったのか。拒否理由が明らかにされなければ、学術会議の活動は法にのっとったものにならない」と強調しました。
田村氏は、納得できる説明ができないなら「今の違憲・違法状態を解決する道はただ一つ、6人に対して任命を行うことだ」と述べました。