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2020年10月16日(金)

大阪市は市民の資産

革新懇に各界からメッセージ

 「私も大阪市廃止に反対します」と進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)に、大阪府内や全国の各界、各分野から「ひとことメッセージ」が寄せられています。

 「ゾンビのように蘇(よみがえ)る都構想。東京23区は、コロナ禍、権限の小ささに直面しています。市をなくす合理的理由などありません」と翻訳家の池田香代子さん大阪市立大学教授の伊地知紀子さんは「整備不良かどうかは乗ってみないとわからない、というのが今回の住民投票。乗車して事故に遭っても選んだアナタが悪いといわれるだけ。それでいいんでしょうか」。

 思想家の内田樹さんは「『組織の管理コストをいかに削減するか?』よりもたいせつな問いがあります。それは『住民のためにいますぐすべきこと、できることは何か?』を問うこと」と力説。「繁昌亭など大阪で働かせてもらい、ミナミやキタの浪花の人情、商都、笑都ええ街でっせ」という落語家の桂文福さんは「『ふ』を『と』に変えるのは『将棋』だけにしなはれ」。

 大阪大学教授の木戸衛一さんは橋下徹前維新代表による「大阪のハシズム」は「安倍強権政治のさきがけでした」とし「大阪市の解体を許すのは、日本の民主主義にとって恥の上塗り」と指摘。慶応大学名誉教授の小林節さんは「都と区に変えることに何の実益があるのか? 大阪人は改めて自分で確認してみるべきだ」と促しています。

 ジャーナリストの斎藤貴男さんは「大阪都構想は、住民にとって、さらには日本全体にとって、多くの災いをもたらす」とズバリ。上智大学教授の中野晃一さんは「コロナ禍のなか、一人ひとりの命と暮らしを守るべきなのに、見せかけの『改革』でむしろ弱者を切り捨てようとする動きが目立ってきています。大阪のたたかいは私たちみんなのたたかい」と連帯を表明。同志社大学大学院教授の浜矩子さんは「大阪都構想は大阪市民分断構想だ。大阪から市民的団結を奪うための陰謀だ」と告発し、大阪市立大学名誉教授の宮本憲一さんは「大阪市は歴史的な共同体です。都市は市役所のものでも市長のものでもなく、市民がつくりあげてきた資産です。その歴史の遺産を忘れて廃止をすれば市民生活は消えてしまうでしょう」と警告しています。

 元大阪市長の平松邦夫さんは「『大阪市廃止・分割』で損をするのは大阪市民。しかしその影響は関西全体に及びます」として「反対票が一票でも上回りますように」と反対を呼びかけています。


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