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2020年10月17日(土)

任命求め決議手渡す

学術会議会長が菅首相と面会

 日本学術会議の梶田隆章会長は16日、首相官邸で菅義偉首相と面会し、推薦した会員候補のうち6人を任命拒否した理由の説明と速やかな任命を求める学術会議の決議書を菅首相に手渡しました。菅首相は任命拒否について回答をしませんでした。面会後に梶田氏が記者団に明らかにしました。

 梶田氏は、「(決議書を)お渡ししたが、それについてはお答えがなかった」と述べました。引き続き6人の任命を学術会議として求めていくのかとの記者団からの質問には、「総会の決議なので、変更はない」と明言しました。

 梶田氏は、面会の主な目的が「会長就任のあいさつ」であり、国の政策決定や海外との学術的な連携などで学術会議の役割が重要になっていると話したと述べ、菅首相からは「『しっかりやってほしい』との旨の話があった」と述べました。

 今回の面会は、任命拒否が明らかとなって初めて。菅首相が「会いたいのであれば、会う用意がある」(9日のインタビュー)と発言したことを受け、梶田氏が申し入れ、2人だけで約15分間、会いました。


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