2020年10月23日(金)
工事中断し対話要求
新基地建設 防衛相にデニー知事
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就任後初めて沖縄県を訪問した岸信夫防衛相は22日、県庁で玉城デニー知事と会談しました。岸防衛相は、同県名護市辺野古の米軍新基地建設に固執し、県民の明確な反対の民意に向き合わずに工事を強行・推進する菅政権の立場を改めて示しました。
デニー知事は、昨年2月の県民投票で「反対の民意が圧倒的多数で明確に示されたことは極めて重い」と強調。「民意を受け止め、直ちに工事を中断し、問題解決に向け、県との対話に応じるべき」だと訴えました。
岸防衛相に、日米地位協定の見直し、新基地建設断念、米軍普天間基地(同県宜野湾市)の速やかな運用停止を含む危険性の除去・早期返還、米軍機オスプレイの配備撤回などを求める県の要望書が提出されました。
政府は、新基地建設を普天間基地の危険性の除去・返還のための「移設」だとしていますが、要望書は、新基地の提供手続きの完了まで約12年もかかることを指摘。普天間基地の「一日も早い危険性の除去につながらないことが明確」だと反論しています。
それにもかかわらず岸防衛相は、新基地建設が「唯一の解決策。工事を進めることが危険性除去につながる」と繰り返しました。