2020年11月1日(日)
首里城再建、文化復興へ
火災1年 デニー知事視察・決意
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沖縄県の玉城デニー知事は30日、正殿など主要建造物が焼損する大火災に遭ってから31日で1年になる首里城(那覇市)を視察し、再建と首里城に象徴される琉球の歴史・文化の復興に向け、「全庁を挙げて取り組む」と強調しました。
デニー知事は、23日から一般公開されている焼け残った大龍柱の補修作業や、復元状況を知らせる「首里城復興展示室」など31日から一般公開される施設を見て回りました。復興過程を「訪れた方々に伝えられるように工夫と努力をしていく」と語りました。
宮城県在住の女性(46)は焼け残った赤瓦のしっくいをはがすボランティアに参加。「復興の仲間に入れてもらえてうれしい」―。城内では新型コロナウイルスのため中止していた同ボランティア活動を、24日から再開しています。
城内でアイスクリーム店を営む女性は、火災後は観光客減で売り上げが半分以下に落ち込み、コロナ禍で長期間の休業を余儀なくされ、経営はとても厳しいと語りました。早期復興や、さらなる経営支援を望みました。
復興の様子を見守りたくて、何度も首里城を訪れている沖縄県浦添市在住の男性(66)は「首里城は沖縄のシンボル。いろんな人の声を聞いて、みんなにより親しまれる首里城になればいい」と述べました。