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2020年11月7日(土)

陸自オスプレイ初飛行

千葉・木更津駐屯地 市民が抗議集会

10日以降洋上へ

写真

(写真)ホバリングするオスプレイ=6日、千葉県・木更津駐屯地

 陸上自衛隊は6日、木更津駐屯地(千葉県木更津市)に配備している垂直離着陸機V22オスプレイ1機の試験飛行を報道陣に公開し、同駐屯地上空で約10分間、ホバリング(空中停止飛行)を行いました。自衛隊による国内での飛行は初めて。今後、米軍オスプレイとともに南西諸島での訓練を行い、侵攻能力を高める狙いです。

 駐屯地付近では試験飛行にあわせ、幅広い市民や平和・民主団体による抗議集会が開かれました。

 オスプレイは約10分間、ローターを回転させた後、誘導路を移動し、高度17メートルまで浮揚しました。油圧、油温、振動、計器の状態や操舵(そうだ)などを点検したといいます。

 陸自によれば、10日以降に駐屯地外の東京湾南側から神奈川県沖の相模湾上空を飛行。さらに2021年度から離着陸や、兵員の輸送・展開(ヘリボン)など、本格的な訓練を実施。関東一円で飛行の可能性もあります。

 陸自オスプレイは今年7月、最初の2機が配備。3月には同機を運用する「輸送航空隊」が新編されました。最終的には17機編成となります。

 オスプレイをめぐっては、防衛省は相浦駐屯地(長崎県佐世保市)を拠点とする自衛隊版海兵隊=水陸機動団との一体運用を想定し、佐賀空港への配備を狙っていますが、同空港を軍事利用しないとの協定があり、地権者である地元漁協などは配備に強く反対。5年間を期限に、木更津へ「暫定配備」されましたが、地元では「恒久配備」への懸念が強まっています。


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