しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年11月8日(日)

森友「再検査予定ない」

会計検査院検査官候補聴取 塩川議員に答弁

写真

(写真)質問する塩川鉄也議員=6日、衆院議運委

 衆院議院運営委員会は6日、国会同意人事案件のうち、政府が再任案を示した会計検査院の岡村肇検査官候補(現検査官)の所信を聴取し、質疑を行いました。日本共産党の塩川鉄也議員は、学校法人「森友学園」の国有地売却をめぐる会計検査についてただしました。

 憲法上の機関である会計検査院は、独立して国の会計検査を実施。検査を実施する事務総局の指揮監督をし、意思決定を行っているのが3人の検査官です。森友学園の問題では、国会の要請を受け2017年に検査を実施、文書改ざん問題が発覚した翌年にも要請を受け再検査し、国会に報告しました。

 塩川氏は、18年の再検査報告以降も新たな事実が明らかになっていると指摘。今年3月には、財務省による公文書改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局職員の遺書の公表で財務省本省の指示であったことが明らかになったとして、再検査を行う考えがないかと質問。岡村氏は、財務省の会計検査に対する不適切な対応については既に国会に報告しているとして、「必要な検査を行ったので、再検査は予定していない」と答弁しました。

 塩川氏は、改ざんの経緯を詳細にまとめたファイルが存在すると語った元上司の音声データを遺族が先月の裁判で証拠として提出していると述べ、このようなファイルについて再検査しないのかと質問しました。岡村氏は、18年までに関係者への質問などを行ったとして「再検査は予定していない」と繰り返しました。


pageup