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2020年11月10日(火)

名簿「修正」していない

野党ヒアリング 大西元学術会議会長が説明

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(写真)大西元会長(左端)を招いて開かれた学術会議の任命拒否問題に関する野党合同ヒアリング=9日、国会内

 菅義偉首相による日本学術会議の会員候補6人の任命拒否問題に関する野党合同ヒアリングが9日、国会内で開かれました。同会議の大西隆元会長が出席し、菅首相が国会で「推薦前の(事前)調整が働かず、任命に至らなかった者が生じた」と答弁したことについて、名簿の修正をしたことはないと改めて説明しました。

 菅首相は任命拒否について「以前は学術会議の推薦名簿が出る前に、政府と会議側で一定の調整が行われていた」などと答弁しています。大西氏は2017年の会員の半数改選の際に官邸側の求めに応じて選考途中で説明を行ったとしつつ、「調整ではなく説明」「調整というと(名簿)修正を含む概念になるかもしれないが、そうではない」と語りました。

 また、2018年に内閣府日本学術会議事務局が内閣法制局に確認して作成したとされる「推薦のとおりに任命する義務があるとまでは言えない」とする文書について、大西氏は「自発的に学術会議の事務局から出たとは思えない」と指摘しました。

 学術会議の規則では補欠の会員選考手続きについて、「会員が任期の途中において定年、死亡、辞職又は免職により退任する場合」となっており、任命拒否があった場合などのルールは存在していないと説明。「学術会議の方には備えがない」と述べ、「自発的に法制局長に学術会議から聞くということはありえない。誰かに作れと言われて、ポイントはここだと示されないとこの文書はできないと思う」と語りました。


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