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2020年11月12日(木)

香港4議員 資格剥奪

民主派、抗議の総辞職表明

 【北京=釘丸晶】中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は11日、香港立法会(議会)に関して、「中国による香港への主権行使を認めない場合、議員資格を失う」など規制強化の新たな決定を承認しました。国営新華社通信が伝えました。決定を受け、香港政府は民主派議員4人の議員資格失効を発表。民主派議員は同日、抗議の総辞職を表明しました。

 決定は、立法会議員の資格喪失にあたる場合として、中国の主権行使の承認拒否に加え、「香港独立」の主張の宣伝・支持、外国勢力などに香港への干渉を要請、その他国家安全に危害を加える行為などを挙げ、こうした行為によって、香港基本法(憲法)擁護や香港政府へ忠誠という法律が定める要求と条件に適さないと法に基づき認められれば、即座に議員資格を喪失すると規定しました。

 決定は今年9月6日に予定されていた立法会議員選挙の立候補届け出期間に、前述の事情で立候補を取り消された議員に対して適用するとしています。香港政府が資格失効を発表したのは、公民党の楊岳橋、郭栄鏗(かく・えいこう)、郭家麒(かく・かき)、会計界選出の梁継昌の4氏です。決定はまた、今後立候補や選出される立法会議員についても適用するとしました。

 香港メディアによると、4氏は議員資格失効後会見し、梁氏は、香港基本法や「一国二制度」について「どれだけ残っているのか。終わりに近づいている」と述べる一方、「香港はまだ死んでいない。香港人はしかばねを乗り越え、引き続き核心的価値を守っていくと信じる」と語りました。


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