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2020年11月15日(日)

新型コロナ 米 第3波爆発とまらず

1日16万人超で最多更新

 【ワシントン=池田晋】新型コロナウイルス感染拡大の第3波のただ中にある米国で、感染爆発が止まりません。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は13日、1日の新規感染者数が16万5000人以上となり、4日連続で過去最多を更新したと報道。トランプ大統領は同日、大統領選で民主党のバイデン前副大統領が当選確実になって以来、初めて公の場で発言しましたが、危機感も防止対策も示しませんでした。

 1日の感染者数が10万人を超えたのはわずか8日前。入院者数は過去最多の約6万8000人、死者数も平均して1日1000人以上出ています。全米50州のうち感染が増加傾向にあるのは46州で、減少傾向はゼロ。ニューヨークに集中していた第1波と異なり、中西部を中心に全米各地で悪化しています。

 トランプ氏は同日のホワイトハウスでの記者会見で、ファイザー社によるワクチン開発の進展を自身の政権の成果だと誇示したものの、悪化する感染状況や対策には一切言及せず。また、来春にも全国民を対象にワクチンが提供できるとする一方、知事が民主党の「ニューヨークのような場所は除く」などとワクチン配布にさえ党派対立を持ち込む姿勢を示しました。

 トランプ氏は、質問を一切受けないまま、会見を終えました。

 連邦政府の指導力不在によって、各州は今春と同様、マスクなどの必需物資確保のため互いに競争する、苦しい対応を再び迫られています。ニューメキシコ、オレゴンの2州が「ロックダウン」に相当する外出規制強化を発表しました。

 バイデン氏は13日の声明で、大統領選でマスクやロックダウンの是非すら党派対立に発展してきたことを念頭に、「住んでいる場所や投票先にかかわらず、社会的距離の確保、手洗い、マスク着用を徹底して」と国民に呼び掛けました。


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