しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年11月25日(水)

望遠鏡の運用継続を

愛好家ら文科相に署名提出

「VERA計画」予算不足で窮地

 国立天文台・水沢VLBI観測所(岩手県奥州市)が運用する日本列島規模の電波観測網を使った「VERA(ベラ)計画」の望遠鏡が予算不足で窮地に陥っている問題で、地元天文愛好家らでつくる「VERAサポーターズクラブ」が24日、望遠鏡4台の長期的な運用継続を求める文部科学相あての署名1万6548人分を提出しました。署名活動には観測局がある沖縄県石垣市の高校生も取り組みました。

 VERAは水沢と石垣島のほか、入来(鹿児島)、小笠原(東京)の口径20メートル電波望遠鏡4台を協調させ、口径2300キロメートルに匹敵する高い視力を実現します。銀河系の地図づくりやブラックホールの解明など天文学研究での活躍に加え、天文学者の育成や大学教育に貢献。各施設は、星空観察会などのイベントで地域住民に親しまれています。

 署名を提出したメンバーは「今後10年使える望遠鏡を捨ててしまうのはもったいない。10年でどのように活用するか、しっかり計画を立てて研究してほしい。国はしっかりサポートしてほしい」と話しました。

 この問題をめぐっては、石垣市議会が9月に同趣旨の意見書を可決。日本共産党の畑野君枝衆院議員が5月に国会で取り上げ、8月に高橋千鶴子衆院議員とともに文科省に予算確保を要請しました。


pageup