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2020年11月26日(木)

大阪・沖縄 初のオンライン演説会 好評

各所で視聴会 離島でも

志位委員長の訴えに反響

 新型コロナウイルス感染拡大の「第3波」を受けて日本共産党が大阪(21日)と沖縄(23日)で初めて実施したオンライン演説会。志位和夫委員長の訴えの反響の点でも、取り組みの点でも新たな広がりを見せています。


 大阪の演説会では、志位委員長が東京の党本部から演説し、大阪府委員会の会議室では宮本たけし、清水ただし、西田さえ子の比例近畿ブロック3予定候補と大阪府内の小選挙区予定候補がそろって訴え。立憲民主党府連の村上史好代表代行・衆院議員、社民党府連の大椿裕子副代表が連帯のビデオメッセージを寄せました。府内260カ所で視聴会が開かれ、演説会の動画再生回数は9391回にのぼりました。「ゆったりと聞けてよかった」との感想が寄せられるとともに、「初めてのオンラインでメモを取りながら見た。終わってから一緒に視聴した6人で感想を出し合い、総選挙に向けて相談をした」というオンラインの利点をいかした取り組みも進みました。

 沖縄の演説会でも志位委員長は党本部で演説。「オール沖縄」のあかみね政賢(衆院沖縄1区)、新垣クニオ(同2区)、ヤラ朝博(同3区)、金城トオル(同4区)の各氏が訴えるとともに、玉城デニー県知事と城間幹子那覇市長が勝利を目指す決意を語るという画期的な演説会になりました。沖縄の共産党はオンライン視聴するための機器の操作方法を事前に知らせ、離島でも「車のなかで視聴できた」「(スマートフォンで見られて)大変ありがたかった」との声が寄せられています。演説会の動画再生回数は5851回でした。

コロナ対策

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(写真)オンライン演説会を視聴する人たち=21日、大阪市福島区

 志位委員長の演説に対する反響では、菅義偉政権の新型コロナウイルス対策の無為無策への怒りと、日本共産党のコロナ感染拡大解決に向けた提案への共感が広がっています。

 大阪市平野区の視聴会場に訪れた男子学生(25)は「菅首相の『自助・共助・公助』発言やコロナ対策に不信感を抱いています。コロナ禍で困窮する人が増えている状況になっても消費税が10%っていうのはマズいですよね。やはり消費税は下げるべきだと思います。志位委員長が言っていたように、コロナを封じ込めるためにもPCR検査は拡充していくべきだと思います」と話しました。

 また同市住吉区の万領会館で視聴した女性(73)は「大阪の新型コロナの感染の中心は大阪市なのに保健所が1カ所しかないなど、大阪市には対策がない。市民をほったらかしにして、住民投票で大阪市をつぶすなという審判が2回も出たのに今度は(条例で)府と市を一元化するとか、八つの総合区にするとか、とんでもない。日本共産党を大きくし、維新政治を退場させなければめちゃくちゃにされるという思いを強くしました」と語りました。

 このほかにも大阪では「共産党の具体的提案を国民に伝えて、市民と野党の共同の力で一歩一歩実現させたい」、「志位委員長がやるべきコロナ対策・対応を明確に示し、よくわかった」などの感想が寄せられています。

学術会議

 菅首相による日本学術会議への人事介入について、志位委員長が演説で、日本が侵略戦争に踏み出した歴史的教訓を振り返り学問の自由の保障の重要性を語ったことにも強い反響がおきています。大阪でも沖縄でも志位委員長の「科学を政治のしもべにしてはならない」という言葉が「胸に残った」という声が多数ありました。

 大阪では「改めて学術会議任命拒否の問題を考え、国民全体の問題であることを深く心にとどめました。それは戦前の党の歴史とも重なり、党の存在意義という視点をもって、何としてもこの問題を政権の意のままにさせない。まさに共産党の出番ここにあり」との感想も。沖縄県ではうるま市の女性から「『科学を政治のしもべにしてはならない』との言葉が胸にせまった演説会だった。学習を重ね『知』をみがき、力を合わせ沖縄におおいかぶさってくる難問とたたかっていきたい」などの声が寄せられています。

沖縄米軍基地

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(写真)オンライン演説会を視聴する人たち=23日、沖縄県豊見城市

 沖縄の演説会への感想では、コロナ問題での共感とともに、米軍新基地建設を中止させるために総選挙で勝利しようと決意を固めている様子が目立ちます。

 那覇市内で視聴した女性(72)は、名護市辺野古新基地や米軍那覇軍港の浦添市への移設(新軍港建設)、新型コロナ問題などは菅政権では解決できず、「生活の中で自民党政権の矛盾がどんどん出てくる」と強調。「菅政権を倒し、自分たちのためになる政権をつくらなければならない」と話しました。

 男性(71)は、辺野古の米軍新基地建設の埋め立て反対の圧倒的民意が示された昨年の県民投票を、菅政権が「無視して強権的なことをやっている」と批判。

 自宅で視聴した女性(74)は、野党共闘による政権交代が「辺野古新基地建設を止める早道だと思う。(オール沖縄勢力の)4人全員が勝利できるようにしたい」と語りました。彼女はまた、日本学術会議の人事に介入した菅首相の強権政治に対して「時代錯誤だ。ずうずうしい」と怒り、志位委員長が任命拒否問題で「日本国民全体の基本的人権が今、危うくなっている」と訴えたことについて、「本当だなと思いました」と話しました。


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