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2020年12月1日(火)

改正漁業法に怒りの声

紙氏 中国漁船違法操業是正を

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(写真)質問する紙智子議員=17日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は17日の参院農林水産委員会で、改正漁業法で漁獲枠の削減を一律に求めれば漁師の生活ができなくなるとして延期を求めるとともに、中国船によるイカ釣り違法操業問題を追及しました。

 水産庁は改正漁業法施行(12月1日)にむけ「資源管理の方法とロードマップ」を公表。各地の漁協から「改正漁業法は沿岸漁業に影響しないと説明していたのに、ふたを開けると全く違う」と怒りの声が広がっています。

 紙氏は、スケソウダラやブリなど漁獲量の削減を一律に求めれば、孫子の代に資源が増えても、いまの漁師がつぶれると批判。野上浩太郎農林水産相が「関係者の理解を得ながら実行したい」と答えたため、紙氏は「理解ではなく合意が必要だ」とし、漁業法の施行を立ち止まるよう求めました。

 また、日本海大和堆周辺水域で約5千隻もの中国漁船が違法にイカ釣り漁を行っている問題で、紙氏は、小笠原諸島周辺で中国船が違法に赤サンゴを捕獲した際、中国人船長を逮捕するなど中国に是正を求めたと指摘。野上氏は「中国漁船が大変多い。取り締まり船による放水等が効果的だ」と述べるにとどまり、紙氏は外交努力の強化を求めました。


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