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2020年12月7日(月)

国際サッカー連盟 新ルール

女子選手に産休保障

14週間分、全世界で施行

 国際サッカー連盟(FIFA)は4日に開いた評議会で、女子選手に14週間の産休を保障し、クラブに対し当該選手が戻ってくるときには必ず選手登録を行い、適切な医療支援を実施することを義務付ける新しいルールを承認しました。女子選手の登録と移籍に関する規則に盛り込まれ、世界全体で施行されます。

 現役ドイツ代表GKで今年双子を出産したアルムート・シュルト選手は、ドイツの海外向け公共放送ドイチェ・ウェレ(DW)に対し、「世界的な規模で良い決定だ。正しい方向への一歩であり、FIFAがようやく真剣に取り組みつつあるという兆しだ」と歓迎。女子選手の賃金が低いことなどにも触れ、「すべての女性が安心してプレーできるには、まだ長い道のりがある」と語り、さらなる支援の充実が必要だと指摘しました。

 新たなルールでは、クラブは、産休期間の賃金を少なくとも3分の2を保障しなければなりません。妊娠を理由に選手との契約を終了することもできません。ルールに従わなかった場合は、クラブに対し、選手への賠償や制裁が命じられます。

 FIFAのジャンニ・インファンティノ会長は「女子選手はキャリアにおいて安定性を持てなければならない。産休をとった場合、いつ再びプレーできるのかと心配することがあってはならない」と述べました。


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