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2020年12月10日(木)

元農水相2人に献金疑惑

菅首相側近の吉川・西川氏

野党 国会招致要求で合意

 自民党の2人の農水相経験者に献金疑惑が起こり政界に激震が広がっています。疑惑を持たれているのは吉川貴盛元農水相(2018~19年)と西川公也元農水相(14~15年)の2氏です。西川氏は菅政権の内閣官房参与。吉川氏は自民党北海道連会長で二階派・事務総長、9月の自民党総裁選では菅義偉首相の選対事務局長を務めており、菅首相に最も近い人物の一人です。いずれも政権中枢に近い有力者です。日本共産党など野党は9日、国対委員長会談で両氏の国会招致を求めることで合意しました。


西川氏 数百万円受領か

 西川氏は広島県福山市の養鶏業者「アキタフーズ」から豪華接待を受けたことに関連して8日に官房参与を辞任しました。9日には現金を受け取っていたという疑惑が発覚。受け取った金額は今年までの数年間で数百万円に上るといいます。

 西川氏は元衆院議員で14年9月に農水相に就任しましたが、献金疑惑で15年2月に辞任。17年衆院選で落選しました。同年11月から農林水産業の振興に関する助言役として内閣官房参与を務めていました。その職務に関連しての利益供与であることになれば収賄になる可能性があります。

 一方、吉川氏は大臣時代に計500万円のカネをアキタフーズの元代表から受け取ったと言われています。日本養鶏協会の幹部だった元代表は、家畜のストレスを減らす飼育方法の国際基準が養鶏業者の負担にならないよう求める活動を展開していました。

 関係者によると、アキタフーズ元代表が18年11月に大臣室を訪れ、当時農水相だった吉川氏に要望書を提出した際には西川氏も内閣官房参与として立ち会っていました。

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