2020年12月12日(土)
もの言えぬ社会ノー
学術会議介入撤回へ署名訴え
革新懇宣伝
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全国革新懇と東京革新懇は11日、東京都のJR新宿駅前で、菅義偉首相による日本学術会議の会員候補6人の任命拒否に抗議する街頭宣伝を行いました。30人以上が参加し、「菅首相は法律やぶるな」の横断幕などを掲げ、6人全員を任命するよう求める署名への協力を呼びかけました。
冒頭、全国革新懇代表世話人の3氏が訴え。五十嵐仁・法政大名誉教授は「任命拒否はもの言えぬ社会に向けての一里塚に他ならない。憲法と日本学術会議法の両方に違反する暴挙だ」と述べ、任命拒否の撤回と菅首相の退陣を要求。矢野裕・元狛江市長は「政府が学問の場に介入しないのは戦後から確立されてきたルールだ。菅首相は就任後最初の仕事としてそれを打ち破ろうとした」と批判。杉井静子弁護士は「会員の任命は学術会議の推薦に基づいてそのままなされるものだ。憲法、法律を無視した人事権の乱用は許されない」と主張しました。
応援に駆けつけた胡口靖夫・ウズベキスタン共和国サマルカンド外国語大名誉教授は「まさに説明なき排除だ」と、佐久間千絵・新日本婦人の会東京都本部会長は「自由な研究ができる社会を守ろう」と訴えました。
署名に応じた新宿区在住の女性(77)は「菅首相の国会での説明は全く理解ができない」と話しました。