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2020年12月12日(土)

検査拡充、生活支援、すべて野党要求の実現

政権交代で自己責任の自民党政治変える

BSフジで小池書記局長

 日本共産党の小池晃書記局長は10日夜、BSフジ番組「プライムニュース」で、新型コロナウイルス感染症の急拡大のもと、野党の結束した力で検査拡充や生活支援を実現してきたと紹介し、市民と野党の本気の共闘で、次期総選挙での政権交代と野党連合政権樹立を実現すると強調しました。

 小池氏は、安倍晋三前首相の「桜を見る会」前夜祭の会費補填(ほてん)の疑惑が、税金を使った公的行事に総理の後援会員を多数招待した「桜を見る会」疑惑と一体の疑惑であり、政治資金規正法と公職選挙法に違反した疑いがあると指摘。安倍前首相が国会で1年にわたり虚偽答弁を続けたことが「何よりも重大だ」と強調し、「これが見過ごされれば、国会への国民の信頼が失われ、国会の議論が成り立たなくなる」として安倍氏の証人喚問を強く求めました。

 番組は日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党の4野党共同提出(2日)の「新型インフルエンザ特措法等改正案」を紹介。小池氏は同法案について、全国知事会の提言に全面的に応え、休業要請に応じた事業者への給付金の国庫負担などの法的根拠を明記して国の責任を強化し、現行法の不備を補うものなので共同提案したと述べ、国会を開いて議論すべきだと強調しました。

 橋下徹元大阪市長がコロナ対策の議論で「野党の姿が見えない」などと述べたことに対し、小池氏は、1世帯30万円の条件付き限定給付を「1人10万円」に拡大したことや、医療・高齢者施設へのPCR検査の定期的実施(社会的検査)、雇用調整助成金でのコロナ特例の設置、住居確保給付金やひとり親世帯の特別給付金の延長・再給付などを挙げ、「すべて野党が国会で求め実現した」と強調。橋下氏は「そこは評価している」と認めざるを得ませんでした。

 また、菅義偉政権による75歳以上の「後期高齢者」の窓口医療費倍加について、菅首相が「現役世代の負担軽減だ」などと強弁していることに対し、小池氏は75歳を超えると受診率が高まり、すでに医療費の負担は大きく、これ以上の高齢者の負担増は「負担の公平化」どころか不公平化だと反論。「負担軽減というなら、“公助”の国庫負担を増やすべきであり、結局、狙いは高齢者と現役世代に“自助と共助”の路線で負担を押し付けるものだ」と指摘し、高齢者医療費に占める現在の国庫負担分35%から、老人保健制度が始まった1983年の45%まで戻すべきだと求めました。

 野党が掲げる政権交代について、橋下氏が「与党と同じベクトルで競争すべきだ」と求めたことに対し、小池氏は「何のための政権交代かということだ。自民党と変わらないのなら政権交代しても意味がない。一連の政策を変えるための政権交代だ」と批判。小池氏の発言を受け、立憲民主党の長妻昭代表代行は、「新自由主義的な経済成長優先ではない発想を打ち出していく」と述べました。

 最後に、小池氏が「しんぶん赤旗」の取材・調査と結んだ日本共産党の国会論戦を紹介すると、司会の反町理氏は「共産党の調査力は本当にすごい」と応じました。


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