2020年12月30日(水)
食料支援69回 ボランティア70人「友人もできた」
“学生支え続ける”
高知「ほっとまんぷくプロジェクト」
餅も配布
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日本民主青年同盟(民青)高知県委員会などでつくる「ほっとまんぷくプロジェクト」は27日、高知大学前の一角で、「年越しまんぷく」を開き、今年最後の学生への食料支援に取り組みました。43人の学生が訪れました。
会場には、米や野菜、果物、レトルト食品などが並び、餅が配られました。学生はボランティアと対話しながら食料品などを受け取っていました。生活相談も行われました。
同大学2年生の男性(20)は「短期のアルバイトをつないできましたが、第3波がきてから全く無くなりました。生活がとてもきつい。食料支援はすごくありがたい」と言います。4年生の女性(22)は「アルバイト先が飲食店で、第3波で時短営業の要請が出てから、収入がゼロになりました。野菜がいただけるので助かります」、大学院1年生(23)も「飲食店でアルバイトしているので、収入が減りました。お米がうれしい。おかげで、おいしいご飯が食べられています。コロナ禍が続くと、来年の就職活動が不安です」と語りました。
5月から始まった同プロジェクトの学生への食料支援は県内6カ所に広がり、69回実施し、延べ2340人が利用しています。学生ボランティアには約70人が登録しています。1年生の女性(19)は「少しでも手助けできればとボランティアに参加しました。おかげで、友人ができました。上級生ともつながり、好きなサークルに入ることができました」と話しました。
来年最初の食料支援は1月8日に高知大学前で予定。これを含め1月は6カ所11回開きます。
岡田はるか民青県委員長(33)は「今月で食料支援が終わるのではと不安に思っている学生がいるので、長く継続して学生を支えるというメッセージを発信しているところです。同時に抜本的な学生支援として、学費の引き下げや給付金などを、つながった学生たちと実現していきたい」と話しています。