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2020年12月30日(水)

不健康な食品を規制

2022年から英政府

 【ベルリン=桑野白馬】英政府は28日、肥満対策や公衆衛生向上のため、糖質、脂質、塩分が高い不健康な食品について「一つ買うともう一つ無料」といった過度な販売を促す広告を2022年4月から禁止すると表明しました。レストランでの砂糖飲料の定額飲み放題も禁止する方針です。

 英国は欧州諸国の中でも肥満度が高く、経済協力開発機構(OECD)によると成人の肥満率は26%に達します。特にイングランドでは3分の2のおとなが肥満状態にあり、小学校を卒業する子どもの3人に1人が太りすぎか肥満状態にあります。

 チャーチル公衆衛生担当相は「(不健康な食品の)過度な販売促進を制限し、誰もが定期的に健康な食品を食べられる環境を整備することは、国民の健康状態を改善するために重要だ」と述べました。

 政府は、肥満の人が新型コロナウイルスの感染で重症化しやすく死亡につながる傾向があるとして肥満対策の強化に乗り出しています。7月には子どもの視聴が多い午後9時より前にテレビやオンラインでジャンクフードの広告を禁止する措置を発表。今回の措置はさらに踏み込んで、不健康な食品全般が禁止対象となっています。


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