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2021年1月5日(火)

米新議会 始動

民主進歩派、貧困・差別根絶 課題に

ジョージア州決選投票、焦点

 米国の第117連邦議会が3日、招集されました。昨年11月に実施された下院(定数435)選でバイデン次期大統領が率いる民主党は過半数を維持。100議席以上に増えた同党進歩派は「働く人々が成功できる国へ変革する」と意気込みます。上院(定数100)はきょう(5日)行われる南部ジョージア州の決選投票で民主・共和いずれの党が過半数を握るか決まります。(島田峰隆)


 民主党進歩派は、新型コロナウイルス対策、被害を受けた国民への支援、貧困と経済格差の解消、人種差別根絶、気候正義の実現などを課題に挙げています。

 中西部ミズーリ州初の黒人女性議員に選出されたコリ・ブッシュ下院議員は3日、ツイッターで、黒人女性として自ら経験してきた暴力などに触れ、「誰一人としてこうした痛みに耐える必要のない世界に向けてたたかう」と述べました。

 下院は同日、民主党のペロシ議長の続投を承認しました。ペロシ氏は「国を癒やすときだ」と結束を呼び掛け、新型コロナ対策で国民に協力を訴えました。

 上院ではこれまでに民主党48議席に対し共和党50議席が確定しています。ジョージア州の2議席は、得票率50%超の候補がおらず、決選投票になりました。

 上院では採決で50対50となった場合、副大統領が最後の1票を投じる権限を持ちます。大統領が指名した人事案の承認などの権限を持つ上院で民主党が主導権を握るには、同州の2議席獲得が不可欠です。

 6日には上下両院合同会議で大統領選の選挙人による投票結果の承認が行われます。一部の共和党議員はバイデン氏勝利に異議申し立てを行う構えです。ただ上院共和党トップのマコネル院内総務はすでにバイデン氏勝利を認めています。異議申し立てによって結果が覆る可能性はほぼないと米メディアは伝えています。


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