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2021年1月15日(金)

トランプ氏を弾劾訴追

米下院が可決 「反乱を扇動」2度目は史上初

 【ワシントン=遠藤誠二】米連邦下院は13日、トランプ大統領支持者が議会議事堂に乱入し暴動を起こした事件で「反乱を扇動」したとして、同大統領を弾劾する訴追案を賛成多数で可決しました。退任1週間前でトランプ氏は、弾劾訴追を2度受けた米史上初の大統領となりました。

 採決の結果は賛成232、反対197。共和党からも10人の議員が賛成しました。訴追状は、支持者が議事堂に押しかける前にトランプ氏が議会に行くよう促していたとして、大統領の行為を「反乱の扇動」と断じました。

 採決を前にした討論でペロシ下院議長(民主)は「トランプ氏は辞めるべきだ。彼は私たちが愛する国家にとって明白な、今そこにある危険だ」と指摘し、弾劾手続きを進めるよう訴えました。

 トランプ氏が最初に弾劾訴追されたのは2019年12月、ウクライナ疑惑が理由でした。

 下院での弾劾訴追はこれまで、アンドリュー・ジョンソン(17代)、クリントン(42代)、トランプ(45代)の3大統領が受けています。いずれも上院では「無罪」と評決されています。ニクソン大統領(37代)は、下院本会議での弾劾訴追前に自ら辞任しています。


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