2021年1月26日(火)
東京新規感染 引き続き厳重警戒
専門家、1カ月ぶり減少も高止まり懸念
政府が緊急事態宣言を出して2週間以上がたちますが、新型コロナウイルスへの感染者数は依然として高い水準にあります。21日の東京都モニタリング会議では都の1週間平均の新規感染者(20日時点)が1471・4人でした。専門家は「年末年始の連休による影響と緊急事態宣言等による影響が混在していることを踏まえ、引き続き厳重な警戒が必要」と警鐘を鳴らしています。
前週比では約87%と約1カ月ぶりに100%を下回りました。新規感染者数の増加比が100%前後で推移すれば感染者数が高止まりになるとして、十分な警戒を呼び掛けています。
新規感染者数のうち重症化リスクの高い65歳以上の割合は前週の11%から16%に増加。濃厚接触者の感染経路で最も多いのは同居する人からの感染(57%)ですが、高齢者施設や病院などが前週の6%から15%に上昇しています。
専門家のコメントでは、高齢者施設や医療施設に対する積極的な検査の実施や、無症状陽性者の早期診断・感染拡大防止につながるよう保健所の体制整備への支援を強調しています。
感染し療養している人も変わらず増加傾向です。前週の1万9207人から1万9533人に増加しました。なかでも自宅療養や受け入れ先調整中の人が804人増えています。20日時点での病床使用率は72%。入院病床を確保するため、救急受け入れや予定手術の制限など通常医療に支障が出ています。
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