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2021年2月7日(日)

「公的な学費減免必要です」

民青兵庫県委員会 関学大副学長と懇談

学生の貧困 コロナで深刻

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(写真)冨田教授(左)と懇談する上園委員長(右)ら=5日、兵庫県西宮市

 日本民主青年同盟兵庫県委員会は5日、兵庫県西宮市の関西学院大学で、副学長の冨田宏治教授と学生の貧困や公的な学費減免などで懇談しました。

 上園隆県委員長は、コロナ拡大によってアルバイトがなくなり、リモート授業で友人もできず、孤独と不安を抱えている地方出身の学生など、3回のフードバンクに来た学生との対話とアンケートの内容を紹介しました。同大学4年生の同盟員は、大学独自の奨学金給付と無利子の貸与奨学金、分割納入で学費を工面した経験を語り、公的責任による学費減免や給付型奨学金などの必要性を強調しました。

 冨田教授は、学費と生活費を自力でまかなっている学生が多数いる実態がコロナ禍で見えるようになったことや、活用できる制度を最大限使い学生を支援したことを紹介。学生だけでなく、大学が競争的資金で競い合っている現状と学費で運営されている私立大学の共助の限界を語りました。

 冨田教授は、自身の学生時代の体験を紹介し、「学生が学んだことを社会に還元する。社会のために学ぶ。受益者は社会である。だから社会が負担するものだという議論が必要」と指摘。上園委員長らは「学生と大学、教員の共同の運動を考えたい」と応じました。


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