2021年2月19日(金)
米軍低空飛行・性暴力許さない
沖縄副知事 外務大使・防衛局長に抗議
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沖縄県の謝花喜一郎副知事は県庁で17日、相次ぐ米軍航空機の県内の提供区域外の危険な低空飛行訓練と、那覇市で米海兵隊員が起こした性暴力事件について、外務省沖縄事務所の橋本尚文特命全権大使と田中利則沖縄防衛局長を呼び、厳重に抗議しました。
米軍は、昨年末と年明けに慶良間諸島(渡嘉敷村、座間味村)周辺で同訓練を実施。4日に国頭(くにがみ)村辺戸(へど)岬周辺でも、低空飛行が確認されました。
謝花副知事が提出した抗議文では、低空飛行訓練の常態化は容認できないと強調し、提供区域外の低空飛行訓練を一切実施しないよう米軍に強く働きかけることを要請。日本の航空法などが定める最低高度基準を米軍が順守すること、日米地位協定の抜本的見直しも求めています。
米兵事件の抜本的な再発防止策を早急に講じるよう米軍に働きかけること、2017年4月以降開催されていない「米軍人・軍属等による事件・事故防止のための協力ワーキングチーム(CWT)」の速やかな開催などを訴えています。
田中局長は「より沖合での訓練実施を米側に申し入れている」と述べました。謝花副知事は、沖合を含む提供区域外での訓練について「県民は到底受け入れることができない」と批判しました。
米海兵隊員の事件について謝花副知事は、被害女性の「人権を蹂躙(じゅうりん)するもので、断じて許せない」と、憤りを示しました。