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2021年2月23日(火)

首相長男接待問題

“結果として”などの人ごとの首相答弁ではすまされない

小池書記局長が批判

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(写真)記者会見する小池晃書記局長=22日、国会内

 日本共産党の小池晃書記局長は22日、国会内で記者会見し、同日の衆院予算委員会で菅義偉首相が、東北新社に勤める自身の長男・正剛氏らが総務省幹部を接待した問題で「結果として公務員が(国家公務員)倫理法に違反することになった」などと答弁したことにふれ、「人ごとのような答弁ですまされる話ではない」と厳しく批判し、「真相解明の責任を政府に求めていく」と表明しました。

 小池氏は、総務省の調査結果で明らかになった高額の接待費用を示し、「許されざる接待だ」と批判。同省情報流通行政局長だった秋本芳徳氏が週刊誌報道に「天を仰ぐような驚愕(きょうがく)する思いを持った」と答弁したことにふれ、「こちらのセリフだ。調査結果を見て本当に天を仰ぐような驚愕する思いだ」と述べました。

 小池氏は、「総務省情報流通行政局が、局長と4人の課長など、これだけ大規模に局ぐるみで接待に応じていたことは、東北新社と深い関係にあったことを示すもので、大蔵省接待汚職事件(1998年)に匹敵するものだ」と強調。さらに東北新社が菅首相に500万円献金するなど、菅氏を応援してきた企業であること、総務官僚が、同社以外の放送事業者の接待に応じていないと答弁していることなどを示し、「菅正剛氏から誘いがかかったから、局ぐるみで接待に応じたのではないかと疑われても仕方がない」と述べました。

 その上で、「菅首相は(長男は)『別人格だ』というが、総務大臣秘書官に起用した経過を見ても、そのような弁明は通用しない」と指摘。さらに、この日も武田良太総務相が「行政がゆがめられた事実は確認されていない」と答弁したことについて「こんな説明は通用しない。真相の徹底的な解明が必要だ」として、接待を受けた官僚や菅正剛氏を含む同社の関係者の国会招致を要求しました。


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