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2021年2月23日(火)

コロナ禍考慮し支援強化を

福島県沖地震 高橋議員が迫る

衆院予算委

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=22日、衆院予算委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は22日の衆院予算委員会で、13日に発生した福島県沖地震の支援強化を求めるとともに、東日本大震災の被災者の心のケア対策を強化し、暮らしと生業(なりわい)の再建をはかるよう迫りました。(論戦ハイライト)

 地震翌日に福島県二本松市の岳(だけ)温泉街を調査した高橋氏は、旅館の建物全体にひびが入り、張り替えたばかりの床が隆起するなど深刻な被害の状況を紹介。「コロナ禍など被害が重なっていることを考慮した支援を求める」と強調しました。菅義偉首相は「被害が重なっており、被災者に寄り添っていく。19日に支援策を速やかにまとめるよう指示を出した」と答弁。梶山弘志経済産業相は、コロナ禍で新規融資の活用など最大限配慮するよう政府系金融機関に要請しており、「今回の地震でもう一度対応するよう文書を発出したい」と語りました。

 高橋氏は「東日本大震災は10年で区切りをつけられない」と指摘。災害公営住宅での孤独死者数が仮設住宅を上回るなど公営住宅のコミュニティーづくりが課題だとし、ケアが必要な人を見つけて対策につなげるため「実態調査を行うべきだ」と強調。平沢勝栄復興相は「(震災関連死は)大変深刻だ」と述べるも、実態調査には言及しませんでした。

 高橋氏は、被災者が心を病む背景には経済的な不安が大きいと指摘。「私はいつも『被災者が主役の復興』と言っているが、ハードだけでなく暮らしや生業の再建がなければ本当の復興ではないからだ。同じ認識にたって10年目以降の復興を」と迫りました。菅首相は地域コミュニティー再生など「ソフト施策に注力したい」と答弁。高橋氏は「ソフトは目で見えない。国として実態調査を行った上で対策を」と改めて要望しました。


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