2021年2月23日(火)
米軍、沼津で揚陸訓練
静岡 住民「平和な海岸に戻せ」
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静岡県沼津市の米軍今沢基地で22日、米海軍がエアクッション型揚陸艇(LCAC)を使った訓練を始めました。県平和委員会と沼津市平和委員会が監視行動をしています。
今沢基地は、海岸から県道380号線までの進入路を含む約2・8ヘクタールと波打ち際から海上一帯約1358ヘクタールが基地となっています。ベトナム戦争時までは米軍キャンプ富士(静岡県御殿場市)との部隊輸送に使われていました。
同日午前9時ごろ、沖に停泊していた母船から1艇のLCACが降ろされ、「ゴー」というごう音と大きな波しぶきを上げながら揚陸しました。20人余の米兵とともに、コンテナを積んだトラック1台が降りてきました。トラックはその後、海岸から市内に走っていきました。平和委員会によると、午前11時40分ごろにキャンプ富士にトラックが入ったとのことです。
沼津市によると、21日午後7時に船舶が到着し、26日午前7時まで、LCAC及び上陸用舟艇(LCU)による揚陸訓練が行われる予定です。
県平和委員会の渡辺正寿事務局長は「訓練がどんどん拡大され、米軍と自衛隊と一緒に行動するかもしれないと懸念している。郷土を戦争の拠点にさせたくない。基地を返して平和な海岸に戻してほしい」と話しています。