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2021年2月24日(水)

中国5県の力を一つに集め、比例議席奪還を

オンライン演説会 志位委員長が訴え

ブロック全体で5千人視聴

 日本共産党の志位和夫委員長は23日、中国ブロックオンライン演説会で、「市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進で、政権交代を実現し、新しい政権―野党連合政権をつくろう」と力を込めるとともに、「中国5県の力を一つに集め、必ず比例議席の獲得を」と、大平よしのぶ前衆院議員の議席奪還を呼びかけました。演説会はオンラインで開催され、大平、すみより聡美両衆院中国ブロック比例予定候補が決意表明。岡山、広島、島根、鳥取、山口の各県の小選挙区予定候補がそろって訴えました。


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(写真)オンライン演説会で訴える志位和夫委員長

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(写真)大平よしのぶ比例予定候補

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(写真)すみより聡美比例予定候補

 オンライン演説会は、視聴会場をはじめ多くの個人宅などでも視聴されました。中国ブロック全体でのリアルタイム視聴者数は5000人に達しました。

 東アジア最大の米軍基地である岩国基地を抱え、「桜を見る会」疑惑、「河井夫妻」疑惑など悪政の震源地になっている中国地方。志位氏は冒頭、「比例定数11のうち自公で合計7議席を占めるのはあまりに多すぎる」と、共産党の議席獲得を訴えました。買収事件で河井案里氏が議員辞職したことによる参院広島再選挙(4月25日投票)で、野党統一候補の勝利のために力を合わせようと呼びかけました。

 志位氏は安倍・菅政権による新型コロナ対策には、科学無視と「自己責任」の押しつけという二つの致命的欠陥があると批判。「根本的にたださないと収束はできない」と主張しました。

 この中で、感染集積地に対する「面の検査」、医療施設・高齢者施設等への「社会的検査」の重要性を強調。日本共産党の提案が、政治を動かしてきたとして、全国29都府県での「社会的検査」の開始、広島県での無症状者把握に向けた「面の検査」の取り組みなどを紹介。感染者の早期発見と保護という「医学の教科書」通りの対策をと訴えました。

 開始されたワクチン接種について、「ワクチン接種が始まったから万事うまくいくとはなりません。検査拡充をはじめとした感染対策の基本的取り組みを同時並行でやってこそ収束に道が開けます」と強調しました。

 志位氏は、国会をはじめ全国で多くの方々と協力してコロナから命を守り、苦難を軽減するとりくみを広げてきた実践による成果として、小学校の少人数学級実現に言及。「声を上げれば政治は変えられます。このことを確信にして、コロナの先には安心して希望をもって暮らせる新しい日本をつくろう」と呼びかけました。

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(写真)オンラインで講演する志位委員長を視聴する参加者=23日、鳥取市

 志位氏は、菅政権の特徴として、(1)強権政治(2)政権担当能力なし(3)安倍前首相ゆずりの政治モラルの退廃――の3点を指摘。この中で、森喜朗東京五輪・パラリンピック組織委員会前会長の女性蔑視発言について、「この暴言は、森氏個人の問題でなく、日本社会の女性差別の構造的ゆがみをあぶりだしました。さらに自民党がいかにジェンダー平等を理解しない救いがたい政党かをあぶりだしました。ジェンダー平等社会をつくるためには、まずこの政治を変えることから始めなければならないことがはっきりしました」と訴えました。

 さらに、菅首相の長男の総務省幹部接待問題について、放送行政をゆがめたのではないかという疑惑、「首相の長男」という忖度(そんたく)が働いたのではないかという疑惑が深刻だと強調。「『森友』『加計』問題と同じ構図が浮き上がりつつあります。菅首相には、政治家としての重大な責任が問われています」として、関係者の国会招致、真相の徹底究明を求めました。

 「次の総選挙で、菅政権に退場の審判を下し、新しい政権―野党連合政権をつくろう」と呼びかけた志位氏。「政権公約」のたたき台として提唱した「新しい日本をつくる五つの提案」について、現政権の政策への批判とともに、その対案を一つ一つ丁寧に語りました。

 この中で、「安保法制廃止」の項目について、米軍岩国基地(山口県)のとめどもない増強や海自呉基地(広島県)を母港とする護衛艦「かが」の「空母」化の問題をあげ、「中国地方が、『安保法制』の具体化、日米が一体になって海外で戦争するための最前線基地にされています。こんな恐ろしい道は断固とめましょう。米軍機の低空飛行訓練を中止せよ、安保法制を廃止せよの声を中国ブロックから上げていきましょう」と呼びかけました。

 最後に志位氏は、「新型コロナ・パンデミックのもとで、格差拡大、環境破壊など、資本主義の矛盾が噴き出し、『資本主義をこのまま続けていいのか』という声が多くの人々から上がっている」と切り出しました。

 志位氏は、私立高校「N高政治部」での特別講義に言及。講義の中で語ったこととして(1)世界史的には資本主義を乗り越える社会―社会主義の出番の時代がやってきたこと(2)日本共産党は、まずは資本主義の枠内で、国民多数の合意で、「アメリカ言いなり」「財界中心」の二つのゆがみをただし、「国民が主人公」の民主主義日本をつくる改革をすすめ、それをやり遂げたあとに、国民多数の合意で社会主義・共産主義に進む展望をもっていること、日本共産党が目指す未来社会は、自由と民主主義の制度など資本主義のもとで獲得したすべての価値あるものを引き継ぎ発展させる社会であり、「すべての人間の自由で全面的な発展」が保障される社会であること―を紹介しました。

 この講義に対して、高校生からアンケートへの回答で75%もの共感が寄せられたと言及し、日本共産党の躍進を心をこめて訴えました。

 日本共産党事務所で視聴した島根県松江市在住の20代女性は、「分かりやすく、納得できるものばかりだった。大平さんに国会へカムバックしてほしい」と感想を語り、山口市在住の43歳の女性は「いろいろ困っているけど共産党に頑張ってほしいと思っている人がたくさんいます。その人たちにずっと寄り添える党であってほしい」との感想を寄せました。

 自宅で視聴した広島県尾道市在住の76歳の男性は、「分かりやすくて力強くて勇気を与えられました。五つの提案を訴え、政権交代を実現するために頑張りたい」とアンケートに記しました。


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