2021年3月11日(木)
ロ社同席を否定せず
イージス選定疑惑 穀田氏が追及
衆院外務委
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陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策「イージス・システム搭載艦」のレーダー選定で、ロッキード・マーチン社を優遇した疑惑に関し、防衛省の中山泰秀副大臣は10日、選定結果公表直前の2018年7月23日のグリーブス米ミサイル防衛庁長官と西田安範整備計画局長(当時)の面会に、ロ社の関係者が同席したことを否定しませんでした。同日の衆院外務委員会の日本共産党の穀田恵二議員への答弁。
穀田氏は「レーダー選定直前に、発注者である防衛省と、受注者の米側がひそかに会うこと自体が異常で、選定の厳正性が疑われる」と指摘し、グリーブス氏との面会時に、レーダーの提案者であるロッキード社の関係者が同席したのかと質問。中山氏は「答弁は差し控える」として否定できませんでした。
穀田氏は、「当日の面会記録の提出がない限り疑問は払拭(ふっしょく)できない」とし、面会記録の提出を要求しました。
また、穀田氏は、事務次官ら防衛省幹部が出席した「構成品選定諮問会議」(18年7月)で陸上幕僚監部が配布した陸上イージスの構成品選定案を提示。同省はレーダー選定の経緯を公表していたにもかかわらず、同選定案の「これまでの経緯」と題した文書は全て黒塗りだとして、「なぜ全て隠したのか」とただしました。
中山氏は「黒塗り部分は公開できない情報として区分けしている」と答弁。穀田氏は、「国民に公開できない中身があると認めたのは極めて重大だ」と強調し、黒塗りを外すよう求めました。