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2021年3月17日(水)

検査の大幅拡大急務

参院内閣委 田村氏「予算増を」

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(写真)質問する田村智子議員=16日、参院内閣委

 日本共産党の田村智子議員は16日の参院内閣委員会で、変異株を含め新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるには検査の大幅拡大が急務だと述べ、予算が必要な検査数に見合う規模になっていないと追及しました。

 田村氏は、「感染の『疑い』や『拡大の可能性』があるところはPCR検査が当たり前という状況をつくる必要がある」と指摘。政府新型コロナ対策本部分科会の尾身茂会長は、「(感染の)リスクが高い人・場所・集団への、かなり幅広い検査が、予兆を探知する上でも大事だ」と応じました。

 田村氏は、無症状者への対策で、政府は高齢者施設等での検査を打ち出したものの、「3月中に少なくとも1回」では不十分だと指摘。医療機関は対象外で、職員に広く検査したくても自費になる不安からちゅうちょしていると述べ、定期・頻回検査を普及させるため、検査費用を国が負担する仕組みをつくるよう改めて求めました。

 田村氏は、市中感染の制御戦略をめぐり、政府が1日1万件の検査をめざす「モニタリング調査」の予算は積算上、45万件分にすぎないとして「予算を増やすべきだ」と強調。西村康稔経済再生相は、「まずは1日1万件」としつつ、「もう少し数は増やした方が良いと思っている」と述べました。

 田村氏は、有症状者への対策で、発熱外来など通常の診療とは別の窓口を設けた医療機関への国の補助金が3月末で打ち切られると批判。変異株への対処を含め有症状者への確実な検査・診療が重要だとして、継続を強く求めました。


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