2021年3月22日(月)
石炭火力新設待った
山下氏「ゼロエミは延命策」
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日本共産党の山下芳生議員は16日の参院環境委員会で、小泉進次郎環境相の地元・神奈川県横須賀市で進められている石炭火力発電所の新規建設について、若者や市民による石炭火力反対の活動を紹介し、「ともに待ったをかけるべきだ」と迫りました。小泉環境相は「(建設を進める)JERA(東京電力と中部電力の共同出資企業)の経営判断」と答えました。
JERAは、同石炭火発は将来的に二酸化炭素(CO2)を出さない「ゼロ・エミッション火力」になるとして、「アンモニア混焼」を推進しています。
山下氏は、温暖化対策は2030年までが分岐点だと指摘。JERAの計画では30年に20%混焼を目指し、石炭燃料は80%残るとして、30年までのCO2大幅削減には間に合わないと指摘しました。
山下氏は、計画で必要なアンモニアは海外生産され、その際発生するCO2の処理について質問。資源エネルギー庁の南亮資源・燃料部長は「製造国で、合理的コストで処理することを期待する」と答弁しました。
山下氏は、CO2を生産国に押しつけるものだと指摘。成長戦略では「アジアを中心に混焼技術を展開」するとしていることに触れ、アジアなど世界で50年まで石炭火力を延命させるものだと批判しました。