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2021年3月25日(木)

病床削減推進は間違い

衆院委 宮本氏が「リスト」撤回要求

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(写真)質問する宮本徹議員=24日、衆院厚労委

 日本共産党の宮本徹議員は24日の衆院厚生労働委員会で、「病床削減推進法案」をめぐって、新型コロナウイルス患者が入院できず命を落とすなどの教訓から、病床削減を進める地域医療構想や公立・公的病院の整理縮小は「間違いだったとはっきりした」と批判しました。

 政府は436の公立・公的病院に再編統合や病床削減の検討を迫り、法案には基金を通じて病床削減を加速させる措置を盛り込んでいます。宮本氏は、436病院にはコロナ患者を率先して受け入れた病院が多いと指摘。「危機において感染症医療に特化する担い手になるのが公立・公的病院。合理化ではなく、不採算でも病床は多めに持つべき」だとの保健所長の声を突きつけ、再編を求める436病院のリストの撤回を求めました。

 「参考として出した」と弁解した田村憲久厚労相に、宮本氏は「コロナ(拡大)の直前に通知を出して、各病院の病床削減を迫っている」と批判。田村厚労相が「コロナの状況を勘案して(検討結果を)出すようにお願いしている」と答えたのに対しても、「勘案する前に出したリストはまったく間違いだ。撤回するしかない」と厳しく迫りました。

 さらに宮本氏は、法案が「過労死ライン」の2倍の年1860時間の時間外労働を医師に認めているとして、「長時間労働を合法化し、容認する方向になる」と批判。「2035年までに年1860時間の特例は是正する。ずっと強要するわけではない」と答えた田村厚労相に、「働き方改革を進めるために医師を増やすべきだ」と強く求めました。


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