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2021年3月28日(日)

環境配慮の利用こそ

市田議員 自然公園めぐり提起

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(写真)質問する市田忠義議員=22日、参院環境委

 日本共産党の市田忠義議員は22日の参院環境委員会で、コロナ危機のもとでの自然公園の施策に「グリーン・リカバリー」(環境に配慮した回復)の立場で取り組むよう求めました。

 市田氏は、環境省所管地(国有地)の廃屋の改善状況、廃屋化防止のための資金的な事業者支援について質問。同省の鳥居敏男自然環境局長は、全国八つの国立公園内に廃屋が23棟、特に十和田八幡平公園内には16棟あり、不良債権額も5488万円にのぼるとし、廃屋化防止の事業者支援は「基本的には助言」にとどまることを明らかにしました。

 市田氏は、コロナ危機での自然公園の在り方は「インバウンド(来日観光客)頼みではなく、国内利用重視の展開」によるべきだと強調。インバウンドが前提の上質化事業による分譲型ホテルへの規制緩和は「国民の自然環境、景観を特定の個人、事業者に切り売りするもので、公益性、公平性のうえで大変問題だ」と批判しました。

 小泉進次郎環境相は分譲型ホテルについて「事業の公益性、公平性を担保しつつ地域の活性化などを図る」と答弁。富裕層への規制緩和に固執しました。

 市田氏は、「グリーン・リカバリー」の立場で、富裕層・インバウンド頼みから転換するよう求めました。


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