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2021年3月30日(火)

“買われた”議員 言い訳ずらり

広島市議会

「甘んじて」「メンツ」…でも「任期全う」

 2019年の参院選広島選挙区をめぐる河井克行・案里夫妻の大規模買収事件で広島市議会は29日、現金を受け取ったと認めた市議から公開で話を聞く説明会を開きました。公判とは別に市議会で、現金受領の経緯や違法性の認識などについて説明を求めるもので、現金を受け取った13人のうち12人が1人ずつ入室、発言し退室。代読2人を含め全員が説明しました。

 現金受領経緯について「市と国をつなぐため甘んじて受けた」(石橋竜史氏)、「首相補佐官のメンツをつぶしたくなかった」(沖宗正明、豊島岩白両氏)、「私の選挙の陣中見舞いとすれば良いと思った」(木戸経康氏)と説明。「案里氏を一切応援していない」(谷口修、児玉光禎両氏)と述べる議員もいました。

 違法性の認識を問われ「選挙の手伝いであるのは明白」(伊藤昭善氏)、「取るべき責任をしっかり取りたい」(八軒幹夫氏)としつつ、70万円を受け取った藤田博之氏は「任期を全うする所存」と開き直りました。「司法判断と支援者の声を聞いて判断」(海徳裕志、今田良治両氏)、「許していただけるなら続けたい」(三宅正明、木山徳和両氏)と、誰一人辞職を表明する議員はいませんでした。

 傍聴した「『河井疑惑』をただす会」の山根岩男事務局長は「公判中でも違法なカネだと認識すれば辞職するのが議員としてのモラルだ」と語りました。

 日本共産党の中原洋美市議団長は「金権腐敗の自民党政治に対し参院再選挙(4月25日投票)での野党統一候補の勝利で審判を下したい」と述べました。


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