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2021年3月30日(火)

集団感染全面検証を

高橋氏 横浜クルーズ船1年で

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=24日、衆院国交委

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号での新型コロナ集団感染から1年余り。日本共産党の高橋千鶴子議員は24日の衆院国土交通委員会で、当時の乗客らが結成した「ダイヤモンド・プリンセス号集団感染事故の検証を求める全国連絡会」が声明を発表したことを示し、政府に全面的な検証を求めました。

 高橋氏は、事故後、同号の運航会社から「一切の連絡がない」との元乗客の訴えを紹介。国交省が昨年9月に公表した「中間とりまとめ」には「検証の言葉はあるが1ページ余りの記載のみ。当時の証言や記録の活用もない」と指摘し、政府の態度をただしました。

 赤羽一嘉国交相は「政府として総括は行うべきだし、質問(高橋氏の指摘)は一義的に厚労相に伝える」と答弁。高橋氏は「クルーズ船を推進した国交省も検証は大事。関係省庁が一緒に、第三者や当事者も参加して行うべきだ」と強調。病院への搬送で、担当者が感染者の両手を抱えて持ち物を持たせず、行き先も知らせず乗車させ、トイレにも行かせないなど、人権侵害ともいえる事案を告発しました。

 高橋氏は、「国際クルーズ再開は慎重であるべきだ」と指摘。国交省の大坪新一郎海事局長は「国際クルーズは、水際対策に依存しガイドラインも検討途上」だと述べました。


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