2021年4月4日(日)
検証可能な根拠示せ
衆院委 穀田氏、イージス疑惑追及
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日本共産党の穀田恵二議員は2日の衆院外務委員会で、政府が導入を進める「イージス・システム搭載艦」のレーダー選定でロッキード・マーチン社を優遇した疑惑に関し、不透明な選定過程を検証できる文書の提出を迫りました。
穀田氏は、「構成品選定諮問会議」(2018年7月)で配布されたレーダー選定の「これまでの経緯」の黒塗りを外すよう求めていたが、防衛省が拒否したと指摘。国民や国会に「経緯」を隠しながら、選定手続きは「公平・公正に行われた」と繰り返す同省の姿勢を批判し、「客観的に検証できる根拠を示すべきだ」と強調しました。
また穀田氏は、レーダー選定直前の18年7月23日に行われたグリーブス米ミサイル防衛庁長官と西田安範整備計画局長(当時)らとの面会でのやりとりを記録した文書について、防衛省が「米側との関係」を理由に提出を拒否していることを追及。防衛省が情報公開法に基づいて定めた審査基準の「基本的考え方」では、行政文書に不開示情報が一部含まれる場合も文書そのものを不開示とするのは「法の許容するところではない」と明記していると指摘し、「同基準に照らせば記録文書の提出を拒むことは許されない」と迫りました。
防衛省の中山泰秀副大臣は「法の解釈に言及することは差し控える」と答弁を避け、文書の提出を拒みました。穀田氏は「到底認められない」として、面会の記録文書の提出を強く求めました。