2021年4月16日(金)
汚染水放出 約束ほご
山下議員批判 信頼破壊 撤回せよ
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日本共産党の山下芳生議員は15日の参院環境委員会で、東京電力福島第1原発の汚染水海洋放出について、小泉進次郎環境相の姿勢を追及しました。
山下氏は、国と東電は「関係者の理解なしには海洋放出は行わない」と漁業者に約束してきたことを指摘。海洋放出方針を決定した関係閣僚会議に出席していた小泉環境相に「漁業者の理解は得られたのか」とただしました。小泉環境相は「反対は変わらないとの発言は承知している」として、「理解を得ていく努力を続ける」と答えました。
山下氏は「これから理解を得るというのは違う。『漁業者の理解なしに放出しない』ということが約束だった。約束をほごにしたということだ」と厳しく批判。「政治は信頼が一番大事だ。その信頼を政府の側から壊し、民主主義の前提を破壊した。責任は極めて重大だ。決定は撤回すべきだ」と迫りました。小泉環境相は「決定した以上、理解を求めていくよう全力で取り組む」と述べるだけでした。