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2021年4月20日(火)

成育環境 影響大きい

群馬 山添氏に女子少年院園長

 日本共産党の山添拓参院議員、伊藤ゆうじ群馬県議は16日、群馬県の女子少年院・榛名(はるな)女子学園を視察しました。同学園は、14~20歳未満の女子を収容、約1年間の長期処遇を専門とし、比較的年長者が多くいます。パートナードッグ、園芸などの治療的指導、手芸、介護などの職業指導などを通じて、在院者の改善更生、社会復帰のための矯正教育を行っています。

 中村博美園長は「ここでは朝起きて夜寝るまで規則正しい生活をさせる。入所して初めて毎日3食食べる生活をする少女も少なくない」と語り、背景に親の貧困や虐待、ネグレクト、性暴力の被害経験があると指摘しました。

 山添氏が「少年法改定案では18歳、19歳を『特定少年』として成人の刑事裁判に近づけるとしているが、17歳と18歳で特筆すべき違いはあるか」と質問。中村氏は「年齢に大きな差はなく、成育環境によるところが大きい。『なんでこんなとこ入らなきゃならないの』と不満を口にする少女たちも、教育が進むにつれ、元いた環境を『ずっと怖かった』と吐露するようになる」と述べ、「彼女たちは望んで事件を起こす凶悪犯ではない。被害を受けた過去や悪感情をうまく伝えられずにいただけ」と語りました。

 藤野保史衆院議員の秘書が同席しました。


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