2021年4月21日(水)
生乳流通改革で所得減少
紙氏に内閣府認める
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日本共産党の紙智子議員は13日の参院農林水産委員会で、政府の規制改革推進会議農林水産ワーキンググループ(WG)が「いいとこ取りはビジネス」などと非公開で身勝手な議論をしているとして、現場置き去りの改悪はやめるよう求めました。
紙氏は、規制改革推進会議が2016年11月に酪農家の所得を増大させるとして、自由に出荷先を選べる(いいとこ取り)生乳流通改革を求めたものの、この改革で所得はあがったかと質問。内閣府の岡下昌平政務官は「減少している」と答えました。
紙氏は、昨年の一斉休校で給食用牛乳への出荷が止まり、生産者団体が需給調整に役割を発揮して生乳を廃棄せずに乗りこえられたと指摘。一方、生乳流通改革のきっかけとなった群馬の生乳卸は、酪農家からの集乳を停止して、大量の生乳を廃棄したとして、「推進会議は議論したのか」とただしました。
岡下政務官は「出荷先を自由に選べる議論が行われている」と開き直り、紙氏は「無責任な議論だ」と批判。推進会議は反省どころか、「ホクレンの分割論」など密室でいいたい放題の議論が横行しているとし、「現場を置き去りにした新自由主義的改悪はやめるべきだ」と求めました。