2021年4月24日(土)
参院広島再選挙 あす投票
志位委員長 こん身の訴え
宮口候補必勝で菅政権に審判を
日本共産党の志位和夫委員長は23日、広島市入りし、参院広島選挙区再選挙(25日投票)をめぐり「広島2、3、5区市民連合」が開いた「だまっとれん 投票に行こう」と題した緊急講演会で、立憲民主党、社民党、新社会党の代表らとともに市民と野党の統一候補・宮口はるこ氏の必勝を訴えました。
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広島3区市民連合の山田延廣代表幹事(弁護士)は冒頭あいさつで「野党は統一してたたかってほしい」と要望。立民の平野博文代表代行は昨年の日本共産党大会への出席に触れ、立憲主義の回復、格差是正、多様性の尊重という3点で「手をつなげる」と述べ、野党共闘は「産みの苦しみの最中だが、お互いに共闘連携できる体制をつくりたい」と表明し、宮口候補の勝利を訴えました。
志位氏は、平野氏の発言を受け、平野氏が掲げた3点は「太い一致点だ」と述べ、「太い一致点を大事にして、政権交代し、新しい政権をつくる。この立場で頑張り抜く」と応じました。「宮口はるこさんの必勝、三つの国政再選挙と補選の全部に勝ち、新しい日本への道を開こう」と呼びかけました。
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志位氏は、「今度の選挙は日本の民主主義がかかっている。自民党本部と広島の自民党、自民党という政党が丸ごと深刻な責任が問われている」と強調しました。買収原資に国民の税金が使われたにもかかわらず、有罪確定の河井案里氏と夫・克行被告に資金を交付した自民党は、安倍晋三前首相も菅義偉首相もだれ一人真相を語らず、金を受け取った側の自民党地方議員も責任をとっていないと述べ、「まったく異常だ」と糾弾し、「腐りきった自民党には選挙で審判を下すしかない」と力説しました。
志位氏は、新型コロナウイルス感染症拡大の深刻な「第4波」は、「政府がやるべきことをやらなかった結果であり、菅政権による人災だ」と厳しく批判。政府が3度目の「緊急事態宣言」の発令を決定した中で、(1)十分な補償(2)PCR検査の大規模実施(3)医療機関への損失補てんと病床確保(4)ワクチン接種の責任ある日程表の提示(5)オリンピック・パラリンピックの中止―を今度こそやるべきだと述べ、「市民と野党の統一候補の勝利で、菅政権に命と暮らしを守る責任を果たさせよう」と訴えました。
志位氏は、「核兵器禁止条約発効後の初めての国政選挙」であり世界が注目していると述べ、日本政府の「核抑止」固執の姿勢は唯一の戦争被爆国として恥ずかしいことと批判。宮口氏と市民連合との政策協定に「核兵器廃絶をめざし、核兵器禁止条約参加を日本政府に求めます」と盛り込まれたと紹介して、「宮口さんの勝利で、被爆地・広島から核兵器禁止条約に参加するというメッセージを世界に発信しよう」と呼びかけました。
志位氏は最後に、「野党が違いはあっても対等平等、相互尊重、互いにリスペクトするという精神で、選挙に勝ち抜きたい。宮口さんの勝利をその第一歩にしよう」と力を込めると、会場は割れんばかりの拍手で応えました。
講演した弁護士の郷原信郎氏は「買収事件を野放しにすれば権力者が選挙を思い通りにでき、日本の民主主義が崩壊する。自民党は追い込まれている。『だまっとれん』の気持ちを爆発させよう」と発言しました。
社民党の檀上正光県連代表は「コロナ対策に無反省の菅政権に国民の声で審判を下そう」と強調。新社会党の三木郁子県委員長は「野党共闘で宮口さんを勝たせるのは私たちの責任だ」と訴えました。