2021年5月4日(火)
男女別定員制なくせ
吉良氏 都立高入試の性差別ただす
日本共産党の吉良よし子議員は4月27日の参院文教科学委員会で、都立高校入試で女子よりも男子の募集定員を多く設定する男女別定員制について性差別だとただしました。
吉良氏は、2021年度入試では、女子の募集が男子よりも約1000人も少なく、男女の合格ラインが異なるため、女子は男子の最下位合格者と同点をとっても不合格になると指摘。「男子の受け皿のために、女子が調整弁として扱われていることは、あってはならない差別だ」と強調しました。
文科省の瀧本寛初等中等教育局長は、男女別定員制の実施について「東京以外にはない」と答弁。吉良氏は、合格ラインが異なる男女別定員制は「不合理だ」という声や、入試のあり方を検討する東京都の検討委員会でも30年来、問題が指摘され続け、「男女別定員制の廃止」も求められていると紹介。性別を理由にした差別である男女別定員制はなくすべきだと迫りました。
萩生田光一文科相は、男女別定員制を差別と認めなかったものの、「合理的な理由なく、性別で取り扱いの差異を設けることは望ましくない。是正にむけ努力したい」と答弁しました。