2021年5月16日(日)
遺骨土砂阻止へ団結
宗教者有志・市民ら集会
沖縄・糸満
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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の埋め立てに、沖縄戦犠牲者の遺骨を含む沖縄本島南部の土砂が使用されるかもしれない問題で、沖縄の宗教者有志・市民らが15日、南部の糸満市米須(こめす)の戦没者を追悼する「魂魄(こんぱく)の塔」前で、抗議集会を開きました。
参加者がスピーチを行い、県が14日に出した、塔の近くで遺骨が見つかっている採石場の開発行為に対し、開発業者に必要な措置をとることを求める「措置命令」についての意見などが出されました。
沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんは、措置命令では「不十分」と述べるも、開発に対して「非常に縛りがあるものだ」と評価しました。
同措置命令は、採掘開始前に遺骨収集に支障を生じさせないことなどの措置を県に報告・協議することを求めています。
沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは、協議の整わないうちに業者が採掘を始めれば、措置命令違反で中止の命令を出せると説明。「措置命令でもかなりのことができる」と述べ、県が毅然(きぜん)と対応できるよう「県民の支えが必要」だと強調しました。
参加者は、辺野古の新基地建設や同土砂使用を阻止するために「頑張ろう!」と三唱。団結を深めました。