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2021年5月26日(水)

人命の軽視はやめよ

紙氏、畜舎特例法に反対

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(写真)質問する紙智子議員=11日、参院農水委

 倒壊の恐れがある畜舎を認める畜舎特例法が12日の参院本会議で賛成多数で可決、成立しました。日本共産党は反対しました。

 紙智子議員は11日の参院農林水産委員会で、畜産農家から堆肥舎を造るにも建築基準が厳しく負担が重いため、緩和を求める要望が出ているものの、特例法は国際競争力をつけるために3千平方メートルの畜舎まで建築確認や審査を不要にすると指摘。震度6強以上で倒壊の恐れが否定できない畜舎まで認めて、地震から人命は守られるのかと追及しました。

 農水省の水田正和生産局長は「倒壊する恐れは否定できないが、倒壊する前提の基準ではない」と答弁。野上浩太郎農水相は「(倒壊の恐れがある)畜舎だと周知し、避難訓練も行う。人的被害が生じれば労働基準法に基づき使用者が保証する」と答えました。

 紙氏は、「新たな畜舎建築基準等のあり方に関する検討会」では、「使い捨ての牛舎を建てることが意味があるのか。社員(の命)を守らなければならない」などの異論が出たと指摘。妥協を図るために経営者の選択制にしたとして、「自己責任であり、コスト削減の名で人命が軽視されてはならない」と主張しました。


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